「希望」ブランド、横浜駅西口で
JR横浜駅西口で、8月8日から東北物産展が行われている。
商品にはみな「希望」の文字がパッケージングされているが、それ以外は、JRの駅でよく見かける出張販売のいでたち。売り子さんも東北の方ではなく、都内からきているということだった。
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写真の「木の屋石巻水産」は、石巻魚市場周辺にある水産加工の工場。震災で工場は全壊したが、倉庫に残っていたサバやクジラの缶詰についた泥を社員の方々が洗い流した。パッケージはなく、ところどころ缶に傷やへこみがある。
今年5月の花見で木の屋の社員さんにお会いしたときは、「中身は無事だったんですけど、もう商品にはならない・・」と、言っていたが、その津波で被災した缶詰を「希望の缶詰」として復活させた。横浜の会場にも並べられていた。

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「丸平かつおぶし」は、門脇1丁目にある。工場の3階部分がかろうじて無事だったために、そこでかつおぶしの生産を再開したという。物産展の売り子として来ていたのは、同社の経営者の娘、小林さんだった(写真・キャンペーンTシャツを着た小林さん)。現在は埼玉県に住んでおられるが、震災に関して(埼玉の)ご家庭内では温度差が生じているという。

疑問になっていることを口にした。
「放射能は大丈夫なのですか?」
ぶしつけな質問だと思う。が、政府発表が遅れている状況で、海も平野も放射能に汚染されている。たまたま大きく報じられた牛肉は規制があるが、もはや豚肉だから、魚だから大丈夫と都合の良いことを考えていられるだろうか。

「宮城は大丈夫ってことで・・。」と小林さんはいうが、放射能測定を行っているわけではなく、不安そうだった。それでも、小林さんは希望のかつおぶしを売っているし、私も1つ買って帰った。

今日のニュースでは千葉県の米農家で米の測定が行われていた。関東地方の浄水場でも放射能が検出されている。関東の水も福島の事故以来汚染されていたという現実を突きつけられた。そして、安全だという報道をどうとらえていいかわからない。
自ら現実を知る事は、厳しいことだが、安全を見極める作業でもあり、意識の高い顧客から食品への信頼を取り戻す必要があると思う。逆に言うと、それがなくして復興というのは、片方の目はつぶって良いところだけを見ようとしているようで無理がある。消費者と生産者の間にとりかえしのつかない溝を深めてしまうだろう。

「希望」というブランドが、消費者の無知や表面的な善意をターゲットにしていくつもりでなく、本当にいい形で復興をとげていくためには、一般家庭に先駆けて企業が安全への意識を高めていくことが重要だと思った。

JRの祭事場は、「復興支援」と称して、震災特需にあやかるだけにも見える。
公共企業であれば、企画そのものが復興支援となるよう、商品の品質の高さをアピールできるものでありたい。
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by sasanoel | 2011-08-12 09:49 | 横浜
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被災者も非被災者もともに平和で楽しく暮らせる社会をめざして。2011.03.11 ご連絡、記事についてのお問い合わせ、取材依頼は筆者までメールで。sasanoel@gmail.com
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