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中村悟郎さんのミニ講演会、目白第2集会所

10月1日、現代写真研究所で教えていただいている、フォトジャーナリストの中村悟郎先生のミニ講演会に行ってきた。
地元の方々や、人権活動家の方にまじって、国際反核法律家協会の浦田賢治さんが聞きにきていた。隣に座っていた方だった。

中村先生は、ベトナム戦争の枯れ葉剤被害や、ダイオキシンの問題を取材、発信してきたフォトジャーナリスト。3月11の震災後は、福島や南三陸町などの被災状況も取材している。
震災のとき、ベトナム枯れ葉剤の双生児として生まれたひとりドクちゃんから「おじさん大丈夫?家族も大丈夫?」と片言の日本語で電話があったそう。

原発放射能問題とダイオキシン問題はとても似ているとのことだった。
資本優先の日本社会では、経費削減のために危険を知らせないことがある。塩化ビニールをそれだけで回収すれば、処理方法があるが、日本ではそれをやろうとしないそうだ。ドイツでは塩化ビニール製品には「PCV(塩化ビニール/polyvinyl chloride)」と印刷され分別される。

メディアの非力さについての話が中心だったが、会場の人々は実際身の回りにおきていることとして、熱心にとらえていこうとしていたように見えた。1時間半以上は、質疑応答の時間となった。

公開されている映画「沈黙の春をこえて」にコメンテーターとして10月5日、岩波ホールに出演する。
by sasanoel | 2011-10-02 13:50 | 東京