カテゴリ:反原発( 13 )
エネルギー、日本の中立で平和を呼びかけられるのかも
28日に掲載したものの、タイトル、記事を少し修正しました。

なぜロシアのLNG提案を再考しないの?

先日の脱原発世界会議で、弁護士の河合裕行さんは「放射能よりCO2がまし」といいました。確かにと。しかし、実際は日本の電源へのビジョンが混沌としている。環境問題(自然科学に関わること)・エネルギー問題(市民生活に関わること)・人権問題(モラル、生存権にかかわること)・経済問題(既得権益の解消、雇用促進、輸出入などのこと)などが混在しているようにみえる。
戦後の日米関係を引きずる政府への不信をベースに、原発輸出への疑問、8割をこえる脱原発指向、TPPへの疑問など、政府はもっとも見つめ、大切に議論、説得しなければならないはずの国民の声を無視したK.Yな演説ばかりが、連日テレビで報道される。主流なテレビはほとんど国営放送としか思えない。北朝鮮でも中国でも、こんなに国民に浸透した国営放送はないんじゃないか?と冗談ではないが・・・。

311の震災後すぐの、ロシアからのLNG供給の提案は、単純に、ロシアにとっての経済的生存のための好機だったからだと思う。チェルノブイリの事故後の流れを経験しているからさすが早かった。
いま日本の脱原発は、火力発電を推進していきたいけれど、紛争などを理由にロシアの申し出を積極的に検討しているという話はあまり聞かない。そこにきて、アメリカとイランの対立。
日本にとって、イランもロシアも、アメリカの事情でなく日本の脱原発には重要なのでは。

震災発生時のロシアの提案に積極的でなかった理由は、アメリカの「シェールガス」の活用についても検討していたのではないだろうか。ロシアの申し出以外の代替エネルギーの選択肢が他にもあったということでは。

アメリカで1970年代から採取されてきたシェールガスは、すでに水圧破砕法による水源地の水質汚染の現状が報道され、アメリカのエネルギー政策とそこに関わるブッシュ政権時代の人々の利害関係があきらかになった。明らかになったことは伏せておいて、日本では原発に代わる、エネルギー革命と報じられた。
もうシェールガスの選択肢はないと思うが、アメリカの対日本政策は、高度情報化時代の現状も無視して、とりあえず日本に対する主導権を握れるものに対しては握っておくというような話になっているんじゃないだろうか。

1)ロシア
震災後、チェルノブイリを経験したロシアはいち早く日本への手を差し伸べた。ロシアに豊富にあるLNGを提供したいと。しかし、日本は積極的にこの検討を進めているのだろうか?

「ロシアの天然ガスと日本海経済圏 物流急増で成長エンジンに」(2011年12月15日 サンケイビズ/北畑隆生 兵庫県出身・08年経産省事務次退官)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/111215/mcb1112150501000-n1.htm

記事にもあるが、本当のところを確かめて、このルートを模索するあらたな電力ベンチャー企業活動があってもいいと思う。リスクの取り方ではないだろうか。政府の理解や支援が少しでもあればいいと思う。

2)イラン
日本は現在、イランから石油のほかにLNGも輸入している。イランからホルムズ海峡をとおる日本行きの燃料タンカーは、1日28隻、うち5席が日本へいく現状(NHKニュース深読み)。
イランと日本の国交関係は正常で、欧米の動きに従いイランからの石油の輸入をやめる理由が欧米に賛同するという理由の他日本にはない。ちなみに中国はイランからの輸入を強め、燃油をめぐって世界を二分しているかのようにいわれるが、ロシアルートを忘れていると思うし、大事なことは、日本が世界を二分する列強の思惑のいずれにも過加担しないことにより、中立による平和を呼びかけることではないだろうか。

いま、脱原発の方策として「放射能よりCO2」を持続可能エネルギーとなるまでの移行期間の代替エネルギーとして採用するため、あらためて石油+天然ガスの確保が必要という話も出ているのかもしれないが、原発を止めるかどうかの問題とリンクさせるまでもなく、イランの石油とLNGがもっとも安定しているし、日本は現状維持できれば十分すぎなのだと思う。


3)アメリカのシェールガスはダメで、結論は?
一方、「エネルギー革命」といわれ、脱原発の方策として浮かび上がったアメリカの「シェールガス」について、池上彰さんも代替エネルギーとして注目していたが、開発過程で生じる水質汚染が、アメリカ全土を襲う公害問題であることを知り、これはいけないと思った。

アメリカ政府は、日本国民のアメリカ依存を増やすことで、実質的な自立を妨げようと必死なのかもしれないが、日本人はアメリカ政府や政策に関連するバイアスを排除して、いまあらためて日本人として自立した考えを示し、世界の中の日本の位置づけを表明できる時期にきている、そうしなければいけないのでは?と思う。

まだほかにも天然ガスや石油のルートはあるのかもしれないが、石油ルートのメインはイランでいいと思うし、脱原発の方策としてLNGを増やすルートはロシアでよいと思う。いずれはどちらの資源も減らしていき、再生可能ネルギーの開発に移行していくことと思う。

TPPに参加するのかどうかは、あやしげな公益団体や政府が推進するのを見ていると心配で、実際のところはよくわからない。というか、勉強が必要。

上記は、昨日から今日までに考えたこと。
最近知ったことをおおざっぱに書き連ねているだけで、ひとつひとつについてはこれから調べていけたらと思う。

<参考>
BSドキュメンタリー「ガスランド〜アメリカ 水汚染の実態」
自然エネルギーとして原発(核)に代わると池上彰も注目していた「シェールガス」の水質汚染に関する実態に関する驚くべき報告を見た。2010年イギリスの制作、日本では同年12月に放送され、11年7月と12年1月に再放送されている。

<番組のあらすじ>
「ガスランド~アメリカ 水汚染の実態(前編)」
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/101213.html

「ガスランド~アメリカ 水汚染の実態(後編)」
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/101214.html


「シェールガス」の採掘地で水圧破砕法(フラッキング)よっておきる水質汚染で、アメリカの多くの水源が失われている。アメリカでは多くの家庭の水道水に火がつき、それを水を飲んでいた人々に深刻な健康被害が起きている。
それなのに、2005年にはブッシュ政権のチェイニー副大統領は「エネルギー政策法」で、シェールガスの開発を「水質浄化法(1972)」・「安全飲料水法(1974)」の対象外とした。チェイニー副大統領は、95年から2000年までシェールガスの大手開発会社ハリバートン社の元代表取締役、その後も筆頭株主。彼のことをウィキペディアでみると、彼のリバートン社在任中に同社は湾岸戦争とイラク戦争で大きな利益を得ていることが書かれている。
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by sasanoel | 2012-01-29 11:35 | 反原発
撤去要求の日を迎えた、経産省テント前ひろば
1月27日(金)17時に撤去が予告された、経済産業省前の原発反対の抗議テントは、昨年9月11日の経産省包囲をきっかけに、4ヶ月にわたり設置されてきた。同日、17時前後、テント活動を支援する市民700人の人々が集まり、活動者たちの声を聞いた。

現地へ行けなかったが、中継で記者会見と集会を観た。
署名をすることだけで終わらせることができないと感じた人々が、集まった。


<参加者>
最終発表時の参加者、750名
終了時の中継視聴者 
 ・IWJ 5200人
 ・ニコニコ動画 29500人
(ライブで参加した人の合計 35450人)

120127経産省前テントひろば撤去反対集会(IWJ)
http://www.ustream.tv/recorded/20033948

120127経産省前テントひろば記者会見 (IWJ)
http://www.ustream.tv/recorded/20031597

経産省前テントひろばHP
http://tentohiroba.tumblr.com/


以下、テント前で話す市民の声を抜粋。

80歳の佐久間さん
2月11日で満81歳、横浜在住。集まった人々に、つぎのような活動の経緯を話した。
「私は、雇用に関する国政への交渉25年間戦いを続けてきた。政府はお金より雇用が大事といったが、雇用は増えず、もう25年間雇用できない。
1945年の敗戦で、8月15日を境に、いままで軍国主義をやっていたのを今日から軍国主義が悪いんだと、教師には何も反省がない。こういう大人にはなりたくないと思った。組織がどうのではない。一人一人が人間らしく生きていくために訴えている」という。

福島県浪江町の酪農家・吉沢さん
吉沢さんは、300等の牛を飼っている。原発から14キロ地点で、和牛を飼い、原発の爆発音を2回聞いた。
3月17日、東電に乗り込んで抗議行動をした。「ぼくの牧場の牛は放射能被爆して売れない。自衛隊や消防庁にまかせて、なんで東電は逃げることができるのか」と話す。
また、「この牛たちを生かしながら、被爆の研究をすればいい。生きた牛が、双葉町や福島の復興に役立つと信じている」と話し、原発の再稼働反対を求めている

‪浪江町酪農家300頭の牛を守る‬
http://www.youtube.com/watch?v=YQ63L1SLuuc

浪江酪農家「決死救命」の決意
http://www.youtube.com/watch?v=d71Nm8zWaqw


最年少の参加者
さまざまな子ども市民の活動のリーダー、中学生代表の富樫泰良(とがしたいら)君、15歳。
「私は、こどもの権利条約について、国会議員の人への授業をやりました。こどもがもっと声をあげられる社会をめざして。選挙権のあるみなさんにお願いします。つぎの選挙では、ぜったいに同じことを繰り返さないでください。ひとりひとりの未来を守ってください。これからのこどもだちも、負担を負いますが、これからも一緒に頑張っていきましょう」と堂々と演説した。

富樫君のホームページ「Club World Peace Japan」
http://togashi.jimdo.com/


オキュパイ・トウキョウの実行委員、松永さん
アメリカのNYウォール街デモ・日本版の取材メンバーで集まり、昨年末から今年のアタマにかけて経産省前テント広場を借りて、インターネットで反原発活動の中継を行ってきた。
ニューヨークのウォール街デモは、公園を占拠して行われたが、日本ではこの経産省テント前ひろばで行われ、オキュパイ東京は連携してイベントをした。反原発は、日本だけでなく、世界中で応援してくれている。
オキュパイ・トウキョウHP
http://occupytokyo.org/ja/forum/index

反原発民主法定より、矢野さん
「警察が撤去するのは許さないとここにきた。福島の45パーセントの人が被爆、たくさんの人が死んでいる。被害をうけたのは人間だけではない。動植物が汚染されている。このような甚大な被害に対し、東電や政府の刑事責任は問われないということでいいのか。
検察に告発しているが、本当にこれらの刑事告発をうけて起訴するでしょうか。JR西日本の裁判で検察は控訴もしないで西日本の社長を無罪にしました。東電や政府の刑事責任はどう追求され、裁かれるのか。権力があるもの資本のあるものが罪を免れていいはずがありません」

原発犯罪を問う民衆法廷の呼びかけ(ちきゅう座・松元保昭さん)
http://chikyuza.net/n/archives/17573


80代の女性、斉藤さん
斉藤さんは経産省前テントに常駐している。この集会の最後のスピーカーとして話した。
「わたしたちは被爆国であるにもかかわらず、世界最大の核爆発事故をおこしてしまいました。中曽根さんは、(読売新聞の)正力松太郎というっしょに原発をもちこみました。原発がなければ、原爆はつくれない。30キロ(圏)とはなにごとか、80キロ(圏)でも足りない。四国の山の奥からもホットスポットが見つかっている。わたしたち一人一人の戦いです」


シュプレヒコールは、事務局の女性が先導を努めた。

「引き続きテントを守り抜く戦いをしましょう。緊張と消耗が狙いと思います。原発がすべて泊まるまでたたかいましょう」

すべての原発をいますぐとめろ
経産省前テントの撤去をゆるさない
こどもたちの命をまもれ
わたしたちの暮らしをかえせ!

げんぱついらない
テントをまもろう
ふくしまかえせ
ふくしまだますな
さいかどうやめろ
いますぐとめろ
憲法まもろう
みらいをつなごう
みらいをまもろう
核はいらない
ふくしまなめるな
わたしたちをなめるな
いますぐとめろ
こどもをまもろう
みらいをかえせ
いのちをかえせ
ふるさとかえせ
すべての原発、いますぐ廃炉
のこりは三基
電力足りてる
政府のうそつき
もうこれいじょうがまんは限界
だまってられるか



テント撤去のために経産省の人々は姿を見せることがなかった。
ニコニコ動画へは、集会をからかうヤジがものすごい勢いで書き込まれていた。
国会中継(NHK)で衆議院本会議場で代表質問が行われていた。
マスメディアはこの集会を中継せず、19時のニュース等でも報じなかった。
ニコニコ動画やIWJなどおなじみの中継メディア、市民らによるiPhone中継が行われた。
撤去されるのかを現地に集まった750人+ライブ視聴34700人が見守った。
多くの反原発の活動家、福島市民、弁護士、ジャーナリスト、テント関係者が演説を行い、シュプレヒコールをあげた。
右翼がスピーチを妨害していた。
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by sasanoel | 2012-01-27 19:46 | 反原発
「原発いらない福島の女たち~100人の座り込み」始まる!
10月27日、経済産業省前で、「原発いらない福島の女たち~100人の座り込み~」が始まった。
この後、福島の女たちの座り込みは29日まで3日間、朝10時から15時まで行なわれる。30日から11月5日までは、福島の女たちのアクションをうけて、全国の女たちによる発信が行なわれ、女たちによる座り込みは、のべ10日間行なわれる。

・「原発いらない福島の女たち〜100人の座り込み〜」中継プロジェクトCM(iwakamiyasumi )
http://www.youtube.com/watch?v=ZG9ns4Hs85o

座り込みと並行して行われた、政府への申し入れをレイバーネットTVが取材した現場映像、ユーストリームlabornet04チャンネルで視聴できます。これが、福島の女たちの声。

・10月27日「福島の女たち」による経産省交渉(動画/レイバーネット)
http://www.ustream.tv/channel/labornet04


また、以下は、同、レイバーネットのホームページの記事。

「子どもたちを「炎の海」に放置することはできない!~怒りの座りこみ始まる」

10日27日、経産省前で「原発いらない福島の女たち~100人の座り込み」がはじまった。福島からそして全国から660人が集まり、大変な盛り上がりとなった。
参加者は、バッチやプラカードなど一人ひとりが思いをこめたグッズを身に着けていた。開会集会で佐藤幸子さんは、「東北の女たちは7ヶ月間沸々と胸の内に怒りを秘めてきた。そしていま3日間の座りこみとして行動を起こす。子どもたちは7ヶ月も炎の海の中に放置されてきた。母親として女として、命を未来につなげていく母性が許しません。この思いをこめて座りこみ、日本全国そして世界に輪を拡げ、本当の幸せを取り戻す第一歩にしたい」と力強く語った。
午前11時からは、30名の代表が経産省ビルに入り、担当官と交渉を行い、原発政策の廃止を強く訴えた。福島からは3日間で107名の女たちが参加する予定だ。

・27日の写真
http://www.labornetjp.org/news/2011/1027shasin

・座り込みの様子
http://www.youtube.com/watch?v=ZG9ns4Hs85o

・10.27『福島の女たちが立ち上がり、そして座り込む』
http://www.youtube.com/watch?v=KkQxN_-u78M


マスメディアの数も多くあったようだが、現在のところ日テレ系の短信記事のみ。
気合いがはいった記事などはない。


以下の記事は、女性のノーベル平和賞受賞者を讃えた記事。海外の女性たちの記事は気合いがはいっているよう。このような記事を、今回の座り込みを訴える女たちにも贈ってほしい。平和を求める隣人として。

「男性以上のことできる」 輝く栄誉、鉄の女たちに
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201110080075.html
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by sasanoel | 2011-10-28 00:46 | 反原発
エネルギーシナリオ市民評価パネル「enepane」結成
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あたらしいエネルギーへの提言を行う市民団体が集まり、エネルギーシナリオ市民評価パネル(エネパネ)を結成、10月21日、フォーリン・プレスセンターで第1回の記者発表『発電の費用に関する評価報告書~持続可能なエネルギー社会の実現のために~』を行った。


記者会見の映像が、以下ユーストリームに配信されている。
■エネルギーシナリオ市民評価パネルによる「発電の費用に関する評価報告書」の発表(iwakamiyasumi2 )
http://www.ustream.tv/recorded/18004241

■FaceBookのサイトにプレスリリースと記者発表で配られた報告書(PDF)が添付されている。
http://www.facebook.com/enepane

発表者は、左から、平田仁子氏(気候ネットワーク)、松原弘直氏(環境エネルギー政策研究所(ISEP))、吉田明子氏(FoE Japan)、山岸尚之氏(WWFジャパン)の4名。

エネパネは、311の原発事故を受けて、政府のエネルギー政策の見直しが行われていることに連動して、既存の電力コスト見直しに際する問題点や、これまで着目されなかった視点を盛り込み、提言を行っていく。

「発電の費用に関する評価報告書」では、電力会社にとってのこれまでの発電コストは、狭い視野で検討されてきたもの。その中には、燃料費・建設費・運転維持費などのほかに、送配電コスト、広告宣伝費、自治体への寄付金、税金が含まれており、それらが電力料金となって消費者(=国民)負担となっていた。
一方、気候変動や大気汚染などの環境を考慮した費用、被害が現在進行形でで発生している原発事故対応の費用などは想定外として含まれていなかった。
さらに、環境改善効果として、化石燃料依存を下げることによるエネルギーの安定化、中長期的な設備投資による内需拡大、雇用創出などのメリットについても含まれておらず、盛り込んでいく必要があるとしている。

福島第一原発事故による定量化できない社会環境の損失があるのに、政府のコスト分析は、過小評価と楽観であり、再生可能エネルギーへのシフトに貧困な発想。たとえ原発がコスト安であったにせよ、損害賠償や廃炉費用をいれれば、膨大となる。

一方、高いといわれている再生可能エネルギー(ダム水力発電、地熱発電、風力、太陽光発電等)は、実際はどうなのか。
将来的な環境へのベネフィットが大きく、主力産業の育成・雇用の創出、地域産業の活性化にもつながるため、大胆に、積極的に進める必要があり、コストは将来への投資となるだろう。

会場には20名ほどの参加者が訪れていた。質疑の場で質問を述べたのは、市民メディアのレイバーネット、朝日、毎日、東京の新聞各社だった。
新聞記者からは、作成された報告書の算出データに対し、根拠に関する追求が行われるなど、勉強過程のあいまいさへの指摘、問題提起も行われた。六ヶ所村などの核燃料サイクルへの試算が今回の分析に含まれていなかったことなど、指摘されたことを反映して、政策を見直し、今後の再評価を行っていきたいとしている。

記者:「隠れていたコストがあって原発が高くなる」「コストが高くなっても原子力はやめるべき」という議論があることに対しては?
「言うまでもなく、被害損害は莫大で、安全性だけでも言い尽くせない。日本国民全員が税金や電気料金として影響を受けている。原子力は選択すべきではないと思っている」と示した。

今後の議論
「これからのエネルギーシナリオの評価報告書」の形にしたいと思っている。政府は、既存の資料をもとにまとめることになると思うが、エネパネは、311後、各市民団体それぞれに特徴を持ちながら新しい試算をやっている。ゼロからではなく、それらスタディを持ち寄り、一つにするというより、最低限いえるところをまとめていきたい。
エネルギー基本計画の議論が進められているが、そこに組み入れられるよう、年内の議論を目指しているという。

市民による調査と提言が、政府の動きに連動してはじまった。
エネパネの主張は、デモなどで高まりつつある市民の声、問題意識として何度も言われてきたことも含まれている。専門家団体として、役割をもち、実際社会の問題解決に結びつけていく市民の取り組みのひとつを観ることができたと思う。
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by sasanoel | 2011-10-21 18:10 | 反原発
福島発、日本・世界の市民へ! 女たちの座り込みにむけて〜100人の1人になるわ!と思う方を募集!〜
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10月27日から11月5日まで、福島の女性の呼びかけにより、東京霞が関・経産省前で座り込みが行われる。1955年に日本の母親たちによりはじまった反核運動が全世界に広まったように、いま、福島から世界への呼びかけが行われようとしている。

10月7日、参議院議員会館での記者会見で、主催者の佐藤幸子さんらは、「県外の女性、男性も、賛同していただける方は、お越しください。日頃思っているが、言えないでいることをここで吐き出して。」と、あらためて呼びかけを行った。
水俣病を取材したフォトジャーナリスト・故ユージン・スミス氏の妻で、脱原発への提言を行うグリーン・アクション代表アイリーン・スミスさん、社民党の福島みずほ参議院議員も同席し行動を呼びかけた。


福島発「原発いらない・女たちは立ち上がり、そして、座り込む!」
全国発「福島の女たちに続け!もう、黙ってはいられない!全国の女たちが立ち上がり、そして、座り込む!」

〈福島発〉

場所:霞が関経産省前(東京都千代田区霞が関1丁目3−1)
日時:10月27〜29日(10〜15時) 3日間(お昼休みだけでも、1週間の参加でも)
エントリー:onna100nin@yahoo.co.jp(FAX:0248-25-5391)
 (必要事項記入のうえ送信/名前、住所、電話番号、メールアドレス、参加予定日時、宿泊手配〈お寺やオリンピックセンター宿泊棟など〉希望の有無)
参加費:1000円(チラシ、ワッペン代など)

〈全国発〉
場所:霞が関経産省前(東京都千代田区霞が関1丁目3−1)
日時:10月30〜11月5日(10〜15時) 3日間(お昼休みだけでも、1週間の参加でも)
このことの連絡先は:
 泉かおり 090-2695-1937 Email: kaori-izumi@ta3.so-net.ne.jp
 山口たか 090-6990-5447 Email: yamaguchi-jichi@topaz.plala.or.jp
 谷田部裕子 090-9201-3642 携帯メール: najya-yuu@softbank.ne.jp

<呼びかけ人>
泉かおり Shut泊、福島の子どもたちを守る会・北海道 (北海道)
山口たか 市民自治を創る会、福島の子どもたちを守る会・北海道(北海道)
舩田クラーセンさやか 東京外語大学教員、福島乳幼児・妊婦避難プロジェクト(東京)
満田夏花 国際環境NGO FoE ジャパン(東京)
アイリーン・美緒子・スミス グリーン・アクション(京都)
谷田部裕子 ナージャのFukushima支援(茨城)
米川正子
宇都宮大学教員,福島乳幼児・妊婦避難プロジェクト (栃木)

<賛同人 (10 月8日現在)>
鈴木かずえ 国際環境 NGO グリーンピース・ジャパン (東京)
島田清子 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)(大阪)
渡辺瑛莉 国際環境NGO FoE ジャパン (東京)
吉田明子 国際環境NGO FoE ジャパン (東京)
阪本公美子 宇都宮大学国際学部教員,福島乳幼児・妊婦避難プロジェクト (栃木)
安斎由希子 有機農業者 (北海道余市町)
常田益代 北海道大学名誉教授 (北海道)
小林芳子 プルサーマルを知ろう」後志住民ネットワーク (北海道共和町)

***

「ああ、これですべて終わりだ・・」
誰もがそう思ったに違いない、福島原発事故。
「原発は安全だ」「原発の電力は安い」「原発がなければ電気は足りなくなる」など、一般に伝えられてきたことが全部嘘っぱちだったことも、いまや周知の事実。

しかし今なお、「原発はやっぱり必要なのだ」と主張し続け、「再稼働もやむなし」の世論をねつ造し、自分たちの既得権益を守ろうとする勢力があります。
そこで、福島に住む女たちは、「何があろうと、原発はNOなのだ! 経済より命だ!」と、声をあげることにしました!

一体どこで叫ぶ?
やっぱり経産省だわ! 原発政策を推進してきたんだもの!
東電本社や政党本部にも行きたい! 伝えなくちゃ、わたしたちの気持ちを!
一体何人くらいで?
それはやっぱり100人よ! そのくらい集まればニュースになるでしょ?
わたしたちは被害者、当事者として、そのくらいの覚悟を見せなくちゃ。「福島から100人!」これで行きましょう!
ねえ、座っている間にロープ編まない? 3日目の交流会フィナーレで、それを使ってつながるのよ。
わ~~いいじゃない♪ 楽しそう~(^-^) つながりましょう~!

・・と、女たちの話し合いは着々と進み、100人の仲間を集めることになった。
どうぞ、奮ってご参加ください! 名乗りをあげてください!


***

9 月 22 日、ニューヨークで行われた国連首脳会議で、野田総理が「世界一安全な原発をつくります」と宣言した。
その外で、「福島の子どもたちを守れないで、原発に安全を言うのは卑怯だ!福島の人々の苦しみを無駄にしないでください。世界の原発を止めてください!」と国連前でアピールをした、福島出身を含む日本の女たちがいた。

福島の事敀が未だ収束せず、放射能線量が高いにもかかわらず、政府は 9 月30日、「緊急時避難準備区域」を解除した。
10 月 3 日には、今夏、市民グループが主催して、福島県内の子ども130人が受けた健康診断で、10人(7・7%)の甲状腺機能に変化がみられ、経過観察が必要と診断された。
「目に見えない放射能が飛び交う戦場に、子どもたちを置いていてはいけない!」「原発はもう真っ平!」と、 福島の女たち、それに応じた、日本の女たちが立ち上がった。

***

母親たちの反核運動の歴史は、日本から!

1955年、第五福竜丸の被爆をきっかけに、日本の女性たち、母親たちが立ち上がり、3000万の署名を集めた。「仕方ないといいながら何もしない夫の無力な­諦めを私は軽蔑した」と一人の女性が立ち上がった。いつの時代も­男は長いものに巻かれて黙る。子供と命を守りたいと真剣に願うの­はいつも女。その女性たちの反核運動が、世界にひろまっていった。

「母親たちの反核運動~3000万の署名、大国を揺るがす 」(NHKその時世界が動いた)
http://www.youtube.com/watch?v=rdtAG64FbYI
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by sasanoel | 2011-10-15 11:16 | 反原発
「原発の運転再開を止めよう!政府交渉」に立ち会って
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10月7日(金)、参議院議員開会で、全国の原発立地県から、再稼働に反対する市民らが集まり、「原発の運転再開を止めよう!政府交渉」を行った。

環境NGOグリーンピースが主導し、9月28日づけで、22団体からの質問・要請書を提出。
それをうけて、この日、回答の場に現れたのは、原子力安全・保安院から4人と、原子力安全委員会から4人の合計8名が出席し、市民団体や原子力資料情報室の代表や、弁護士を含む人々との議論となった。
会場には、脱原発を掲げる東京新聞社のほか、OurPlanet-tv、地球の子供新聞、フリージャーナリストなどのほか、スウェーデンの新聞社からも取材にきていたが、その他大手新聞社やテレビ局は来ていなかった。

趣旨:「原発の運転再開を止めよう!政府と交渉します」(グリーンピースHP)
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/37141/

■政府交渉の様子「写真


当初、90分の予定で始まった議論は、「やらせ問題」の担当者が来ていないなど、回答者の準備不足もあったが、呼び出し、必要な議論ができるよう心がけられていた。結果的に予定時間を大幅に上回ったが、それでも時間が足りない回答については文書による再回答の対応を提案し、目的の論点について各々の担当者に正確に伝えることができたのではないだろうか。

一部がユーストリームで配信されている。
http://www.ustream.tv/recorded/17724211
http://www.ustream.tv/recorded/17724978
http://www.ustream.tv/recorded/17725036
http://www.ustream.tv/recorded/17725816


論点は、以下の2つ。

1)定期検査で停止中の原発の運転再開はやめてください
2)「やらせ」問題の調査対象をすべての電力会社に拡大し、調査結果の詳細を公開し、責任を明らかにすべきです

1)については、津波で被害をうけたとされている福島第一原発だが、実際は地震でも大きなダメージを受けていることが検証されていなかった。地震で破損が起きた事を認めると、日本中の原発を止めなければならなくなる。
今回の交渉は、地震から3時間後の17時50分に、原子炉建家内で強い放射線量が確認され、原子炉内の非常用配管が地震により格納容器外で破損したことが指摘された。保安院は、地震による損傷がおきた可能性を認め、地震被害の調査をすることに合意した。

保安院担当者の回答の論拠は、7月末のIAEAへの報告で確認されたものによるとのことだが、その報告は、「被害状況についてはまだ何もわかっていない」というものであり、そのような状況でシミュレーションのみのストレステストにより再稼働へこぎ着けようとすることは止めてほしいと、再度要請を確認した。

「ストレステスト」とは、原発再稼働に向けて行われるコンピュータ・シミュレーションだが、結果を判断する基準がなく、安全基準が不明なまま、原発を運転再開する恐れがあるということが指摘された。

ストレステストを担当する保安院の田口達也氏は「(ストレステストは)再稼働に向けて、安全性を確認するために行う。再稼働するかどうかは私の担当ではない」と、回避しようとした。
つねに閉塞感を覚える態度にうんざりするが、会場からは、あらためて発言があった。
「原発の危険から人命を守るための保安院が、原発は安全との前提で仕事をしていることに問題がある。福島の事故をうけとめた対策を考えるのが当然」と。人命より経済論を優先した基本姿勢への自覚を促し、改めるよう要請され、ストレステストそのものの無意味さが指摘された。

原発再稼働の判断は、ストレステストとともに、地元住民の意思になるというが、住民とどのように意思確認するのかについての方法は現在ない。それが、2)の「やらせ」問題とリンクして、政府の原子力対応への幾重にもわたる不信感と、身の危険を知らされた、政府交渉だった。


2)の論点である「やらせ」問題が発覚し、これについては、調査範囲拡大の要請をした。
ここでは、やらせについて経済産業省は、「不適切な働きかけ」があったことを認めている。理由は、「参加者が少ないので、体裁をつくろった」とある。この動機は、原発推進・プルサーマル推進を誘導するためと思われる。調査対象は、過去5年、国主催、地元の事前了解などの判断となるシンポジウムを対象の条件とし、再調査を要請した。


この場に来た、政府の人々は、どうこの交渉にのぞんできたのだろう。もはや意識の高い市民の声をきかずに、経済論理だけでこの国難を乗り越えられるとは思っていないだろう。
苦しい表情は見せかけかどうか考える余地もあるが、素直に受け取れば、すでに個人的にはさまざまな状況を把握して困惑していることだろうと思われた。

福島第一原子力発電所の事故後、日本の中枢を蝕む政治の仕組みが一般市民にも明らかになってきた。問題が見えるようになってきたいま、国民の多くは、脱もしくは反原発の意味を理解できる。
政治は、知らせないことで問われなかった時代は終わり、政府にいる人々は、市民の問題解決につながる方法を本気でつくらなくてはならない。やりがいのある仕事にしなければならない。
そして何より、市民は、自分たちの中からの投げかけを一人一人がうけとめ、考えることが大切。つぎの社会を隣の人々とどういうものにしたいか、考えることになるだろう。

政府交渉の後、福島、東京の女性たちによる座り込み計画が発表された。「福島の女たちに続け!全国緊急アクション 『もう黙ってはいられない!全国の女たちが立ち上がり、そして、座り込む!』」とのことで、記者発表が行われた。場所は霞ヶ関・経産省前。
この件については、またあらためて。
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by sasanoel | 2011-10-08 15:19 | 反原発
自主避難者への賠償を求める院内集会と意見書提出、参議院議院開会で
10月3日(月)、福島第一原発の事故により自主避難した人々が、文科省原子力損害賠償紛争審査会の方針に意義をとなえた。

■ミニギャラリー:抗議のようす

<被害者による訴え>
1. 4月22日以後の非難も含め、非難区域外からの「自主的」避難者、とどまらざるを得なかった住民に対して、幅広い賠償を認めること。

2. 自主的避難せざるを得なかった住民、「自主的」非難を希望している住民、「自主的」非難に関して提言を行ってきた市民団体等が、審査会に対して意見を言う場を、複数回、設定すること。

3. 市民からの意見書および意見を裏付ける資料を、審査会の検討資料として配布すること。



原子力損害賠償紛争審査会は、4月22日までに自主避難した非難区域の避難者を、賠償対象とする方向で賠償問題をとりまとめる方針で進めている。
同時にそれは、23日以降避難した人や、区域外で高放射能をさけ避難した人々が補償の対象外としている。意見者は、「被害当事者の声を聞かない姿勢」と批判した。

10月3日、参議院議院会館での交渉の場では、文部科学省原子力損害賠償紛争審査会の田口康事務次長は、「事実を確かめ、適切な対処をする」「当事者の声をきくことは重要だ」と言っているものの、当事者との議論なく方針や結論に結びつけようとしている無理を認めようとしない。一生懸命やっていると、自己防衛した。被害者のけんか腰の質問や態度は、予測済みといった様子で時間をやりすごした。
書記も連れず、メモもとらない態度に、「話を聞く気があるのか」と福島県民の非難の声があがった。

被害者の訴えにどのように応じるのか、応じないのか。よりよく問題を解決する術を、国は持っているのだろうか。
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by sasanoel | 2011-10-04 23:11 | 反原発
反原発デモ6万人
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9月19日(月)千駄ヶ谷に近い明治公園で、反原発デモが行われ、全国から6万人の人々が結集した。石巻から状況した、原子力発電を考える石巻市民の会の日下さん、近藤さんらと待ち合わせ、パレードに同行した。

ミニギャラリー:明治公園での集会とパレードの様子

レポートは追って掲載する予定。
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by sasanoel | 2011-09-20 13:25 | 反原発
デモに向けて、反原発の地元市民が上京、報告会
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9月17日、石巻から「原子力発電を考える石巻市民の会」の日下郁郎さんが上京し、「全国討論会」で女川原発の上京を報告するというので、明治公園にある日本青年会館へ行ってきた。
(写真は、日本青年会館での討論の終了後、さらに議論と交流を深めようと、明治公園の一角で)

ここ明治公園では、19日に5万人規模の脱原発デモが行なわれる。この日はそのための事前ミーティングで、原発が立地するすべての県から、原発反対の立場で活動する人々が集まり、それぞれの地元での状況報告と今後への対策を話し合った。
また、水俣を取材した写真家、故ユージン・スミスの奥さん、アイリーン・スミスさんも参加していた。アイリーンさんは、京都で脱原発の市民団体「グリーン・アクション」を主催している。

いま、日本には54基の原発があることは、私も知っている。
そして、現在43基が、停止あるいは点検中で運転していないということをはじめて知った。ミーティングでは、あと11基の停止と、廃炉を求めて、デモで脱原発をどう訴えていくか、原発反対をできるだけわかりやすく、ストレートに訴えていくためのさまざまな立場からの提案と、意思統一が計られた。
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石巻で30年にわたり反原発の活動をしてきた日下さんは、現在、女川原発で予定されているプルサーマルを止めようと、行政への働きかけを行なっている。
チェルノブイリ事故以後、ベラルーシの子供たちを石巻へ呼んで行なわれた保養プロジェクトの交流を通じて、事故後の経緯をみつめてきた。その経験から心配しているのは「ただちに心配はない」とされている「低線量被爆」のことだ。
放射線量と被爆症状の因果関係は立証が難しいといわれているが、そんなことは関係なく、症状があれば、実際の対応が必要となる。人々がこれを「大したことはない」とすすめれば、自殺行為となる。このままでは、水俣が繰り返されてしまうかもしれない。五感に感じることができない危険の怖さだが、それだけに、避難区域付近から離れれば離れるほど、温度差が大きい問題となっている。

女川原発は、311の津波の直撃で、震源に近い浜にある原子炉は被害を免れたが、県原子力防災対策センター(オフサイトセンター)や、モニタリングポストのほとんどが破壊されている。
一方、日下さんは牡鹿半島でご家族を亡くした。これまで反原発の活動をしてきたが、それと、津波でのことは別格なように思われる。
女川で起きていることの深刻さを目の当たりにし、福島の惨状を想像した。
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青森県で、日本で唯一の核燃料再処理施設をもつ六ヶ所村からの報告では、六ヶ所村の唯一の産業で、ほかにない。世帯の平均年収は1000万円と大きい。みな、源燃産業に頼って生きている。
9月15日朝、福島原発事故後はじめて、イギリスから六ヶ所村に高レベル核燃料が帰国した。以後30〜50年にわたって一時保管するが、最終処分地のメドがたっていない。返還されたのは、ガラス固化体76本。2日前にこのことを知らされ、見届けた反対派は、地元や東京から約30名足らずだった。
(このことは、現地で青山森人さんが取材しているほか、読売新聞のみが報道している。)

六ヶ所村で反対派として活動する報告者の菊川慶子さんは、反対の努力として、六ヶ所村に産業を作り、生活を楽しみ、子供たちが帰ってくる場所をチェルノブイリのようにはすまいと「花とハーブの里」を主催している。
「千葉の息子の家でミョウガが採れました。高濃度に汚染されているのですが、高齢なので美味しくいただきました。みなさん、よかったら帰りにお持ちください」20年間続けてきたチューリップの無農薬栽培を今年で終えるという、穏やかなお母さんの胸の内に、大きな悲しみが秘められているように思われた。
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福島からの報告は、福島で5人の子供を育てたお母さん、佐藤幸子さんだった。
「いま、福島ではいろんなイベントを毎週やっていますが、それも最近は疲れてきています。避難している人もいるが、残っている人もいる。残っている人たちは、もういいかげん平常の暮らしに戻りたいと考えている。当初は安全キャンペーンをよりどころにしたいということもあったが、他に移れないというところもある。数字が出れば出るほど、知れば知るほど恐ろしくなります。でも、生きなきゃいけない。
今は、県のアドバイザーが安全というから残っているわけではなありません。最初は、わからないから対立もありましたが、いまは、勉強したうえで、避難したくても、仕事や補償の問題でうごけなくなっています。

福島は、本当に豊かなところなのに、汚れたといわれるのは本当につらい。いつだって、食べる人よりも、農家が被害をうけるんです。農薬の問題も同じ。数値をきちんと計ってくれているのかわからない。500ベクレル以下はノーデータとなる。風評被害にしておきたくて、JAがキャンペーンやっていますが、(職員も)家に帰ると自分の家族には福島県産は絶対買うなと言っている状況です」
佐藤さんは、後日、反原発の代表団としてアイリーンさんらとともにアメリカへ行く。アメリカでは、国連ハイレベル原子力安全会議にぶつけて、福島原発震災報告会が行なわれ、9月25日まで各地で反原発活動を行なう予定。

ところで、日下さんら石巻からは、近藤代表と日下さん2名のみが参加する。足の不自由な日下さんは、デモの行列に参加するのは無理だろう。しかし、彼らが活動を続けなければ、石巻、女川で原子力発電を考える灯火が消えてしまう。
どの地域でも、反原発・脱原発という人々に向けられる視線が冷たいわけではないと私は感じる。一方自分たちが積極的に知り、学ぼうとする市民はすくない。

原発の立地する地域の人々は、311が起きたことで意識に変化があると思う。どうすればいいのか分からず、混乱が生じているにしても、この問題の本質的は、安心できる暮らしであり、最終的に平和な社会だ。
それが遠い目標ではなく、自分たちが生きるために今考えなくてはいけなくなっている。わけがわからなかったこ問題の構造が少しずつほぐれてきて、何も見えなかった頃とは違ってきているのではないだろうか。

デモというやり方が、いまの時代にあっているのかどうかわからない。ただ、声を発していくことで、注目され、聞く耳を持つ人が増えるかもしれない。
これまで多くの経緯があると思う。でも、311が起きたことで、これまでの構図は変わっていくと思う。過去を参考にしつつも縛られず、現実に起きていることを踏まえて想像し、多くの人がいまから学んでいけるよう導いてほしい。
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by sasanoel | 2011-09-18 13:53 | 反原発
女川プルサーマル、賛成意見動員を調査せず?
「原子力発電を考える石巻市民の会」のHPでは8月末から掲載していた。今日の河北新報であらためて掲載された。日本の原発の問題は、もう、日本だけ、ましてや石巻と女川だけの問題ではない。

「女川プルサーマル意見募 市民団体が県に調査要請」(河北新報9月6日)
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/09/20110906t13004.htm

世界中が、福島第一原発の事故を機会に意識をあらたにしようとしている。そうしなければ、地球がというより、人類が自滅の道をたどることになる。何度も思うけれど、SF映画の予告ではない。

それにしても、宮城県はなぜ、宮城県は調査するかどうかをこれから検討するのだろう。ここにきて、石巻市と女川町の行政はだんだんと脱原発になろうとしているようだけど、宮城県も新聞もとりあげて、これまで調査などする気もなかったのが、すこしは変ったという段階なのだろうか。

それにしても、女川にはプルサーマル計画があるってことだけど、どういうことなんだろう。
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by sasanoel | 2011-09-06 23:42 | 反原発


被災者も非被災者もともに平和で楽しく暮らせる社会をめざして。2011.03.11 ご連絡、記事についてのお問い合わせ、取材依頼は筆者までメールで。sasanoel@gmail.com
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