「原発の運転再開を止めよう!政府交渉」に立ち会って
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10月7日(金)、参議院議員開会で、全国の原発立地県から、再稼働に反対する市民らが集まり、「原発の運転再開を止めよう!政府交渉」を行った。

環境NGOグリーンピースが主導し、9月28日づけで、22団体からの質問・要請書を提出。
それをうけて、この日、回答の場に現れたのは、原子力安全・保安院から4人と、原子力安全委員会から4人の合計8名が出席し、市民団体や原子力資料情報室の代表や、弁護士を含む人々との議論となった。
会場には、脱原発を掲げる東京新聞社のほか、OurPlanet-tv、地球の子供新聞、フリージャーナリストなどのほか、スウェーデンの新聞社からも取材にきていたが、その他大手新聞社やテレビ局は来ていなかった。

趣旨:「原発の運転再開を止めよう!政府と交渉します」(グリーンピースHP)
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/37141/

■政府交渉の様子「写真


当初、90分の予定で始まった議論は、「やらせ問題」の担当者が来ていないなど、回答者の準備不足もあったが、呼び出し、必要な議論ができるよう心がけられていた。結果的に予定時間を大幅に上回ったが、それでも時間が足りない回答については文書による再回答の対応を提案し、目的の論点について各々の担当者に正確に伝えることができたのではないだろうか。

一部がユーストリームで配信されている。
http://www.ustream.tv/recorded/17724211
http://www.ustream.tv/recorded/17724978
http://www.ustream.tv/recorded/17725036
http://www.ustream.tv/recorded/17725816


論点は、以下の2つ。

1)定期検査で停止中の原発の運転再開はやめてください
2)「やらせ」問題の調査対象をすべての電力会社に拡大し、調査結果の詳細を公開し、責任を明らかにすべきです

1)については、津波で被害をうけたとされている福島第一原発だが、実際は地震でも大きなダメージを受けていることが検証されていなかった。地震で破損が起きた事を認めると、日本中の原発を止めなければならなくなる。
今回の交渉は、地震から3時間後の17時50分に、原子炉建家内で強い放射線量が確認され、原子炉内の非常用配管が地震により格納容器外で破損したことが指摘された。保安院は、地震による損傷がおきた可能性を認め、地震被害の調査をすることに合意した。

保安院担当者の回答の論拠は、7月末のIAEAへの報告で確認されたものによるとのことだが、その報告は、「被害状況についてはまだ何もわかっていない」というものであり、そのような状況でシミュレーションのみのストレステストにより再稼働へこぎ着けようとすることは止めてほしいと、再度要請を確認した。

「ストレステスト」とは、原発再稼働に向けて行われるコンピュータ・シミュレーションだが、結果を判断する基準がなく、安全基準が不明なまま、原発を運転再開する恐れがあるということが指摘された。

ストレステストを担当する保安院の田口達也氏は「(ストレステストは)再稼働に向けて、安全性を確認するために行う。再稼働するかどうかは私の担当ではない」と、回避しようとした。
つねに閉塞感を覚える態度にうんざりするが、会場からは、あらためて発言があった。
「原発の危険から人命を守るための保安院が、原発は安全との前提で仕事をしていることに問題がある。福島の事故をうけとめた対策を考えるのが当然」と。人命より経済論を優先した基本姿勢への自覚を促し、改めるよう要請され、ストレステストそのものの無意味さが指摘された。

原発再稼働の判断は、ストレステストとともに、地元住民の意思になるというが、住民とどのように意思確認するのかについての方法は現在ない。それが、2)の「やらせ」問題とリンクして、政府の原子力対応への幾重にもわたる不信感と、身の危険を知らされた、政府交渉だった。


2)の論点である「やらせ」問題が発覚し、これについては、調査範囲拡大の要請をした。
ここでは、やらせについて経済産業省は、「不適切な働きかけ」があったことを認めている。理由は、「参加者が少ないので、体裁をつくろった」とある。この動機は、原発推進・プルサーマル推進を誘導するためと思われる。調査対象は、過去5年、国主催、地元の事前了解などの判断となるシンポジウムを対象の条件とし、再調査を要請した。


この場に来た、政府の人々は、どうこの交渉にのぞんできたのだろう。もはや意識の高い市民の声をきかずに、経済論理だけでこの国難を乗り越えられるとは思っていないだろう。
苦しい表情は見せかけかどうか考える余地もあるが、素直に受け取れば、すでに個人的にはさまざまな状況を把握して困惑していることだろうと思われた。

福島第一原子力発電所の事故後、日本の中枢を蝕む政治の仕組みが一般市民にも明らかになってきた。問題が見えるようになってきたいま、国民の多くは、脱もしくは反原発の意味を理解できる。
政治は、知らせないことで問われなかった時代は終わり、政府にいる人々は、市民の問題解決につながる方法を本気でつくらなくてはならない。やりがいのある仕事にしなければならない。
そして何より、市民は、自分たちの中からの投げかけを一人一人がうけとめ、考えることが大切。つぎの社会を隣の人々とどういうものにしたいか、考えることになるだろう。

政府交渉の後、福島、東京の女性たちによる座り込み計画が発表された。「福島の女たちに続け!全国緊急アクション 『もう黙ってはいられない!全国の女たちが立ち上がり、そして、座り込む!』」とのことで、記者発表が行われた。場所は霞ヶ関・経産省前。
この件については、またあらためて。
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by sasanoel | 2011-10-08 15:19 | 反原発
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被災者も非被災者もともに平和で楽しく暮らせる社会をめざして。2011.03.11 ご連絡、記事についてのお問い合わせ、取材依頼は筆者までメールで。sasanoel@gmail.com
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