「沈黙の春を生きて」を観て
昨日、坂田雅子監督のドキュメンタリー映画、「沈黙の春を生きて」を観た。
ベトナム戦争でアメリカ軍が森に散布した枯れ葉剤の影響で発病した人々、遺伝による障害を生まれながらにもつ人々が暮らす、ベトナムの今を伝える映画。

私が生まれる以前から、ダイオキシンなど化学物質と闘ってきた人々がいる。放射能は、その中でも最悪なものの一つにすぎない。311の震災で、広島・長崎や、ビキニ環礁、水俣・・農薬や放射能などの化学物質による健康被害の問題にあらためて光が当たり始めた。過去のものとしていた人々や、それらを知らない世代にも知られるようになった。
人間が作ったものが、人間を侵してきた歴史。人間も自然の一部なのに、親を殺してしまう子どもたちの歴史の悲惨さが、ジャーナリストを奮い立たせた。市民も、反戦、公害訴訟、原発の廃炉要求、プルサーマル反対などの活動となって取り組む人々を増やした。無関心だった人々も、振り向かざるを得ない状況だろう。

しかし、今、このことを知ることの意味は、福島の未来を知るということだ。そんなことはないと誰もが思いたい未来。この映画も、チェルノブイリ・ハートと同様に、歴史と今、未来を一瞬で想像できる現代のジャーナリズムだろう。

国家や経済がからんだ戦争や事故で、被害者はいつも、もっとも弱い市民。アジアにも、アメリカにも、多くの被害当事者が、生きることの大切さを知り、その中で、知らせている。
いま、日本社会、日本人は、人間が引き起こし続ける災害の現実、世界・社会に起きる被害に目を向け、自分たちの行動を自覚して、真剣に生きなくては。

映画の後のミニ・トークで、アジアプレスの野中さんにお会いした。久しぶりにお会いしたけれど、ちゃんと覚えていてくれて、嬉しかった。野中さんは、大学卒業後、迷わず、フリー・ジャーナリストになった。貧乏だけれど、この仕事の楽しさと大切さを知っている。多くの人が、彼に励まされて取材を続けていると思う。私も、その一人かも。
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by sasanoel | 2011-10-20 22:07 | 作品から
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被災者も非被災者もともに平和で楽しく暮らせる社会をめざして。2011.03.11 ご連絡、記事についてのお問い合わせ、取材依頼は筆者までメールで。sasanoel@gmail.com
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